災害に強い水道づくり
平成7年1月17日に発生した阪神・淡路大震災により水道施設が甚大な被害を受け、市民の皆さまに多大のご迷惑をおかけしました。 西宮市水道局では、この震災で得た教訓をもとに、災害に強い水道づくりをめざして、水道施設の耐震化事業を平成7年度から進めています。
西宮市水道施設耐震化基本計画
【計画目標】
想定地震
兵庫県南部地震で受けたものと同程度の地震動を想定し、これに対応できるようにします。
供給目標
1)応急復旧の目標
今回の地震による教訓から対応策の改善を図るとともに、市民の皆さまの要望・苦情などを十分に踏まえ、応急復旧は地震発生後3週間以内に終えることを目標とします。
2)応急給水の目標
応急給水の目標は表1のとおりとし、目標水量は水道施設の応急復旧の進捗を考慮に入れて4段階に分け、順次増加していくこととします。段階が進むにつれて、応急給水箇所の増加を図り、市民の皆さまが次第に近い場所から応急給水を得ることができるようにします。
表1 応急給水の目標
| 地震発生からの期間 | 目標水量 | 水量の根拠 |
1.地震発生〜3日 |
3リットル/人・日 |
生命維持に最小限必要な水量 |
2.〜10日 |
20リットル/人・日 |
炊事、洗面、トイレなどの最低生活水準を維持するための必要量 |
3.〜15日 |
100リットル/人・日 |
通常の生活で不便であるが生活可能な必要量 |
4.〜21日 |
250リットル/人・日 |
ほぼ通常の生活に必要な水量 |
※ 表1の目標水量は、地震時に配水管や給水装置などの被害により、給水を得ることができない地区の市民の皆さまに対して、復旧の段階別に必要な水量を示したものであり、1.の期間では3リットル/人・日が確保され、2.〜4.の期間では各期間内にその段階の目標水量が確保されます。各期間における応急給水方法は表2のとおりとします。
表2 応急給水の方法
| 地震発生からの期間 | 主な給水方法 | 市民の皆さまの水運搬距離 |
1.地震発生〜3日 |
緊急貯水槽などにおける拠点 給水タンク車による運搬給水 |
概ね500m |
2.〜10日 |
配水本管の消火栓に設置する緊急給水栓を利用した仮設給水 給水タンク車による運搬給水 |
概ね250m |
3.〜15日 |
配水本管・支管の消火栓に設置する緊急給水栓を利用した仮設給水 |
概ね100m |
4.〜21日 |
各戸給水に移行するが、宅地内の給水装置が破損した家屋などは、仮設給水栓を設置して給水 |
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3)計画の期間
水道施設耐震化計画の策定にあたっては、短期で実施すべき施策、中長期にわたり実施が必要なものについて区分するものとし、その計画期間については以下のとおりとします。
■短期計画・・・平成7 〜 9年度 (3年後)
■中期計画・・・平成10〜16年度(10年後)
■長期計画・・・平成17〜36年度(30年後)
【水道施設耐震化の施策体系】
施設の耐震化
[地震が発生しても、水道施設に被害が極力生じないようにします。]
拠点施設の耐震化 |
構造物・設備・場内管路の耐震化 |
管路の耐震化 |
導・送水管の耐震化 配水管の耐震化 |
給水装置等の耐震化 |
給水装置の耐震化 |
バックアップ機能の強化
[施設被害が生じる場合でも、代替・補完機能を確保し、水補給を継続できるようにします。]
拠点施設の機能強化
貯水容量の確保 |
配水池容量を12時間分確保 |
電源系統の強化 |
2系統2回線受電方式の導入 |
水運用機能の強化
浄・受水場間のバックアップ |
浄・受水場間の連絡化 新規供給拠点の整備 |
配水区域内のバックアップ |
人工島に至る管路の2系統化 |
広域的なバックアップ |
南北水道の連絡化 他水道との連絡化 |
応急給水対策
[震災により水の供給が困難な地域に対し、応急給水により必要な水を確保します。]
緊急時給水拠点の整備 |
学校などに緊急貯水槽を設置 配水槽に緊急遮断弁等を設置 |
緊急時運搬給水拠点の整備 |
配水池に非常用給水設備等を設置 |
緊急給水栓の整備 |
配水本管の消火栓の整備 配水支管の消火栓の整備 |
復旧対策
[早期に通常給水に移行できるよう、応急復旧を速やかにかつ効率的に実施できるようにします。]
配水ブロック化 |
配水ブロック構成に必要な管路の整備 |
水運用管理システムの構築 |
給水モニター・コントロールバルブの設置 総合水運用センターの設置 |
施設情報管理システムの構築 |
コンピューターマッピングシステムの導入 |
以上の総事業経費は579億7000万円にものぼります。膨大な経費を伴う事業は一企業体で早急に完成させることは不可能で、そのため緊急度の高いものを短期計画(平成7〜9年度)に位置づけ、事業費を16億円、また中期計画(平成10〜16年度)に必要度の高いものを盛り込み、105億3000万円の事業を計画。望ましい施策については平成36年度までに458億4000万円を要する計画となっています。
今後、水道施設の耐震化事業は、この基本計画を基に総合的見地から考察し、財政状況を考慮しながら進めることにしています。
西宮市水道局震災応急対策計画
阪神・淡路大震災において、応急給水は人員や資機材の不足、交通渋滞などから、当初は十分な体制がとれず困難を極め、市民の皆さまには多大なご迷惑をおかけしました。
本計画は西宮市内において震度4以上の地震が発生した場合に、西宮市水道局が西宮市地域防災計画における市災害対策本部の給水部として、応急対策の諸活動を迅速かつ的確に実施できる体制をつくり、通常給水の早期の回復と計画的な応急給水を実施することを目的とするもので、施設の耐震化などについて定めた西宮市水道施設耐震化基本計画及び西宮市工業用水道施設耐震化基本計画とともに、西宮市水道局の震災対策の基本となるものです。
相互応援体制の確立
日本水道協会、兵庫県下の自治体及び隣接都市間で災害時相互応援協定を結んでおり、地震などによる被害が発生した場合に各水道事業体が相互に救援協力して、被災水道事業体の応急復旧、応急給水などの活動を円滑に遂行することになっています。
緊急時給水拠点
水道施設が被害を受けた場合に備え,市内に耐震性緊急貯水槽を13箇所,緊急遮断弁を設置した配水池や配水槽を12箇所整備しており、災害時でもいずれかの水道施設から応急給水ができるようにしています。
| 水道施設等 | 所在地(設置場所) |
鯨池浄水場 |
上大市5丁目26番6号 |
鳴尾浄水場 |
戸崎町1番84号 |
武庫川取水場(旧武庫川浄水場) |
松並町5番32号 |
北山配水所(旧北山浄水場) |
甲陽園目神山町29番93号 |
丸山浄水場 |
山口町下山口字丸山1585番の42 |
湯ノ口配水所 |
鷲林寺1丁目18番 |
阪神水道企業団 甲東ポンプ場 西宮ポンプ場 |
上大市3丁目 室川町 |
耐震性緊急貯水槽 |
西宮東高等学校(古川町) 南甲子園小学校(南甲子園3丁目) 春風小学校(上甲子園3丁目) 津門中央防災公園(津門住江町) 今津中学校(今津二葉町) 森具公園(屋敷町) 浜脇小学校 (浜脇町) 高木公園(高木東町) 両度公園(両度町) 上ヶ原南小学校(上ヶ原九番町) 甲陵中学校(上甲東園2丁目) 夙川小学校(久出ヶ谷町) 山口支所前広場(山口町下山口4丁目) |
緊急遮断弁付き 配水池・配水槽 |
西宮浜配水所(西宮浜4丁目) 越水浄水場第1配水池(奥畑) 目神山配水槽(甲陽園目神山町) 北山配水所第4配水池(甲陽園目神山町) 鷲林寺南配水槽(鷲林寺南町) 苦楽園中区配水槽(苦楽園二番町) 苦楽園高区配水槽(苦楽園三番町) 宝生ヶ丘高区配水槽(塩瀬町生瀬) 東山台配水所(東山台2丁目) 名塩さくら台配水槽(塩瀬町名塩) 丸山浄水場低区配水池(山口町下山口) 北六甲台配水所(北六甲台2丁目) |
可搬式浄水機 |
浜脇小学校 甲陽園小学校 生瀬小学校 北六甲台小学校 上甲子園小学校 甲東小学校 安井小学校 苦楽園小学校 高須西小学校 高木小学校 深津小学校 用海小学校 平木小学校 広田小学校 北夙川小学校 西宮浜小学校 段上西小学校 鳴尾北小学校 旧北消防署 鳴尾東小学校 |
